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主にフロントエンドの備忘録

LightroomとLightroom Classicの同期設定

LightroomからLightroom Classicへ移行するにあたり、同期まわりの仕組みを理解するのに大変苦しんだので、記録を残しておきます。

ようやくこれだという情報をシェアしてくださっているYouTubeを見つけ(ただし英語)、なんとか理想の形で移行ができました。

www.youtube.com

こちらの公式記事もわかりやすかったです。(公式なのに全てが終わった後に気づいた😇)

以下、Lightroomを「Lr」、Lightroom Classicを「LrC」と略し、LrCのカタログやコレクションといった概念についての説明は割愛します。

経緯

  • これまで、Lrを使っていて、SDカードからLrにインポートするときに軽く選別を行うようにしていた
  • SDカードの容量が足りなくなってきて、ちまちま写真を削除していたがいよいよフォーマットするぞとなり、インポートしていなかったデータも含めすべてローカルで管理しようとした
  • → ここで、Lrはエントリー向けでクラウド保存しかできず、ローカル管理するならLrCにしないといけないことを知る(Classicっていうからてっきり旧式だと思ってスルーしていた。。↑の動画序盤にもでてきますが、色々経緯があって今の名称になったとのこと)

やりたかったこと

  • 現像情報含むクラウドの写真とSDカードの写真をマージ
  • すべてのオリジナルデータをローカルで管理
  • LrCでFlagをつけた写真だけクラウドと同期
  • iPhoneiPadといった他デバイスのLrでインポートしたデータもLrCに同期

Lightroom Classicの同期について

同期の開始

Settings > Lightroom Syncでアカウント設定後、右上の雲アイコン > Start Syncing で同期が開始されます。

歯車アイコンからLightroom Syncが開けます。同期中のファイル詳細もそこから確認できます。

LrCの方向性としてなのか、Lrのように同期がスムーズにいかず止まることがよくありました。(一度PauseしてLrCを再起動するなどすると再開しました)また、あまり同期中に双方向の変更を度々加えるとデータ不整合が起きるので気をつけましょう。

同期方法

初回同期時のデータ転送の方向によって、2通りの方法があります。

Lr → LrC

ローカルに実体データがコピーされます。実体データはSettings > Lightroom Syncで指定したフォルダか、指定しなければLightroomMobileカタログが自動で作成されそこに保存されます。

コピー先のフォルダを指定した場合、サブフォルダを指定すれば階層化できる。

指定しなかった場合、Folderはデバイスごとのスタックに対してフラットに配置される

LrC → Lr

コレクションに対して同期を有効にすると、コレクション内の写真がクラウドと同期され、Lr側でアルバムとして表示されます。※ スマートコレクションでは有効にできません😂

コレクションを作成するときに「Sync with Lightroom」を有効にする(作成後も変更可)

同期マークが表示される

Lr側でアルバムとして表示される

同期された写真は、カタログの「All Synced Photographs」でまとめて表示されます。

Imported Photosの2枚 + Syncコレクションの250枚 = 252枚

同期後の写真編集

こちらにある同期対象の情報については双方向に同期されます。
削除については、挙動を理解するためにワークフローを試してみたらこのようになりました。

  • All Photographsで削除: オリジナルごと消すか、Catalog&Cloudから消すか選ぶ
  • All Synced Photographsで削除: Catalog&Cloudから消える
  • Lrで削除: Cloudから消される、LrC上ではAll Synced Photographs → All Photographsへ移動する
    • ただし、LrC→Lrへアルバム同期した写真をLr側で削除すると、同期がおかしくなるので、基本Lrでいじらないほうがよさそう

移行フロー

結論、このようにしておけば最初からうまくいっていたなというフローです。

  1. オリジナルデータをlocalで管理するフォルダ構成を決める
  2. 同期先フォルダを1と同じにし、先にクラウドの写真をすべて同期する
  3. Catalog > All Synced Photographs で全選択し、Remove from All Synced Photographsを選択。クラウドのデータが初期化される。
  4. 同期が完了し初期化できたら、いったんSyncをStop
  5. SDカードを1の構成で読み込む(ここでデータマージ完了し、SDカードをフォーマットできる)
  6. 同期先フォルダの設定を解除するか1の階層外で新しく作成する
  7. 新しく同期用のコレクションを作り、同期させたい写真を追加
  8. 同期を再開
  9. Lr側でアルバムとして確認できる

ハマったポイント

これをやったら大変という例を供養しておきます 😇

  • 先にSDカードを読み込み、Cloudからのデータと同じフォルダに共存させようとして混乱した
  • Cloudからの保存先のサブフォルダはあとから変更できない。変更する場合は新規カタログからやり直す
  • 右下の「Sync」ボタンは、Cloudとの同期に関係ない。ライブラリの写真のmeta情報がすべて同じになる(現像情報が吹っ飛び、Cloudに残ってたVersionから1つずつ復元する羽目に 😢)
  • 同期にはタイムラグがあるので、無鉄砲にいじってると同期がバグる。同期されている写真やフォルダには同期マークがついている

おわり

なにはともあれ、快適なデータ管理環境が完成しましたので、現像に集中できそうです(近いうち外部SSDに移しそうだけど)